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パリの法隆寺

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ファッションウィークとジュエリーの撮影


6月末からメンズファッションウィークが始まり、

日本からお友だちが来仏し、

7月頭のオートクチュールコレクションを経て、

今週は語学学校の学期末テストがあり、

ようやく今日で学校も終わり

駆け抜けたなー!




ファッションウィークでは、改めてスナップの面白さに気づき、

これからやらないといけないことも分かりました



そしてファッションウィークをきっかけに、

日本人のカメラマンさんと知り合いになり、

高級ブランドの一点ものスーパーハイジュエリーの

撮影アシスタントをさせてもらいました。



これが、もうめちゃくちゃ面白かった!

トレジャーハンター的な眼を養うスナップとはまた違い、

自分の表現したい絵を、光を使って作り上げて行く撮影は、

絵を描くのに近い感覚です。



高級ジュエリーの撮影だけど、

使うのはごくごく軽装備の撮影道具と、

100均で買ってきたという小道具。


それなのに、シャッターを切ると

外から観ていたのでは思いもつかない写真ができあがっているのです。



自分の表現したい写真をどうしたら得られるのか。


カメラと光の特性を理解し、

頭の中のイメージを具現化するための技術と道具選び。

何より、このジュエリーを撮影する、という与えられた課題から、

どこまで新しいイメージを構築することができるか。


ジュエリーのコンセプトを理解し、

クライアントである雑誌社のコンセプトにも忠実に、

予想を超える写真を撮る。


横で観ているだけで面白すぎて、

その夜は興奮して寝られなくなるくらい、

本当にワクワクする撮影現場でした。



撮影を間近で観て、お手伝いできたことも得難い体験でしたし、

世の中にはこんなに綺麗で、こんなに高級なジュエリーを

「あら、良いわね、買っちゃうわ」

って気軽に買える人が存在するんだなあ…と

普段観られない世界を覗かせてもらうこともできました



パリに来てから、貧富の差について考えさせられる機会が多いです。



明日、生きているかもわからない、

今日食べるものもない本当に貧しい人がたくさんいる一方で、

最高級のものが存在するのも、パリ



貧富の差には良くない部分がたくさんある

“一般市民”である私たちが、無自覚のまま

より社会的に弱い立場の人から奪取していると

突きつけられることが多い


どちらの世界も観ることができる安全な立場で、

こう考えるのは、傲慢ではありますが、

でも大富豪は存在していてほしい、と思います



オートクチュールコレクションで観る、作り手の情熱が香りたつ美しい服

ジュエリーの撮影で観た、立体的なダイアモンドの輝き


素直に感動してしまいます


それらは、最上級のものを求め、

それを買うことができる人たちがいるから存在できる


買う人がいなければ、

最高のものを作りたい芸術家も職人も、

情熱だけでは存在できない



自分が購入することは無いとしても

(多分、大金持ちになってもジュエリーに1億円使うなら、

食い道楽と旅道楽に使うかな)

世の中にはこんなに美しいものが存在してるんだなあ、と

心の中に留めておけるだけで、豊かになると思います



もしも世の中のお洋服が全てユニクロとH&Mになってしまったら、

それは今の世界より"平等"な社会かもしれないけれど、

最高のものを作りたい、という技術や情熱は失われてしまうでしょう




ファッションウィークとジュエリーの撮影、

本当に面白かったなあ!

この撮影のあと、カメラマンさんは

某超有名デザイナーの別荘で行なわれる

プライベートパーティーの撮影に飛び立っていきはりました




カメラマンって、いろんな世界を覗かせてもらえる

面白い

本当に、すごく面白い仕事を見つけちゃったな!



P.S.
ファッションスナップ、インスタグラムにアップしてます。
nanao.kuroda
見てね!


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by nanaoparis | 2016-07-22 16:30 | パリ日記
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