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パリの法隆寺

horyuji.exblog.jp

フランス大学受験と今後の展望



さて、2月の大学受験の結果、どうなったか


フランスの国立大学学部受験では、

1度に3校まで、同じ学部のみ受験できます


12月頃から準備し、手続きをしたのが1月

私はフランス語レベルDELF B2を持っていなかったので、

TCF DAPという大学受験のためのフランス語のテストを

2月に受けました


受験要項によると、結果は第1希望から順番に郵送で知らされるとのこと


ところが試験終了後、

「結果は3週間後に分かるので、パスポートを持って

入試課まで直接来てください」と!


という訳で、3週間後

パリ8大学に通う友人に、

本当に結果が出ているのか?聞きに行ってもらいました

入試課の方曰く、

「入試結果?まだに決ってるじゃない!」


さすがに3週間で採点できてるハズないよな、と思っていましたが、

その後、数回確認しに行ってもらいましたが、なしのつぶて



元々週に4日間、1日6時間ほどしか開いていない入試課。

大学がストライキをするので、事務所が開いていないこともしばしば

結局1ヶ月半ほどしても、結果はまだ出ていないとのこと



入試結果がいつ分かるのかが分からないなんて、さすがおフランス



そんな受験したことも忘れかけていた4月中旬、

郵便受けに見慣れた文字で書かれた封筒が!

願書とともに郵送した、入試結果返信用封筒です!

パスポートを持って来いと言っていたのに、

結局、郵送で届きました


残念ながら結果は不合格

しかも、本当ならば自分の点数が書いてあるはずなのに、

「フランス語力不足のため不合格」と書いてあるばかりで

点数が書いていません

(フランス語のレベルは下から順に

A1→A2→B1→B2→C1→C2 と呼びます

もしもテスト結果がA2以下ならば、点数を書いてもらえないそう)

まさかA2以下だったのか…?


そう思っているうちに、5月に入って

第2志望のパリ1大学からも結果が送られてきました


こちらも不合格

でも点数は書いてくれていて、

選択問題形式のリスニングと文法と読解のパートは425/699点でB2レベル

作文のパートは8/20点でB1レベルでした

悔しいかな、あと少し

作文で10点あれば合格でした




…でもでもでも!

第1志望のパリ8大学

フランス語レベルB1でも入学できた人を何人か知っています

そんなに悪い点数でも無いから入学させてくれても良いのでは??

そもそも点数が書いてないのはオカシイので、

もしかして採点ミスでは?と思い、

直接、大学まで聞きに行くことにしました





さて、大学にやって来たものの、誰に聞いていいのか分からない


とにかくまずは入試課へ

マダム曰く

「ここじゃないわ。A号棟のはずだから、そこで他の人に聞いて頂戴!」



A号棟に外国人学生課があったので、聞いてみると

「私じゃないけれど、マダム○○だわ!」と、

マダム○○の部屋へ案内してくれます

が、マダムは不在

何時に戻って来るかは不明とのこと




しばし待機し、1時間後に戻ると、マダム帰還

訳を説明すると、

「私じゃないわよ、120号室の応用芸術学科担当に聞きなさい。2階よ」

とのこと




ようやくたどり着けそう…!と120号室を見つけると、

丁度マダムが外に出て来て鍵を閉めるところ…

とりあえず訳を説明すると、

「私の同僚が担当だけど、今日はもうお終いだから、明日来て頂戴ね」



これにて1日目終了




翌々日、先日の二の舞にならないよう、

午前中にパリ8大学へ


勇んで120号室へ向かいます


何人か学生が並んでいますが、標的のマダムを発見

しばし待機


順番が来て、

漸く有意義な解答が得られると、嬉々として訳を説明するも、

とっても苛立っている応用芸術学部担当マダム

「私じゃないわよ!外国人学生課に行きなさい!」

いや、もう行って、ここだって言われたの!

「知らないわよ!私じゃないから!」

じゃあ誰が入試の責任者なの?

「はあ!?知らないから。私じゃないから!!」

でも入試結果に応用芸術学部のハンコが押してありますよ?
このサインは誰のですか?

「私じゃないのよ!!知らないわよ!」

テストの結果が書いてないんです。確認したいんです。

「テストの結果!?私は知らないから!テストを受けたところで聞きなさいよ!」

ここで受けたんです!

「はあ!?じゃあテストを運営している業者に聞きなさい!」

採点はパリ8大学がしてるんです。

「もー!私はテストの点数なんて知らないから!!

ここはねえ、テストの結果を聞きに来る場所じゃあないのよ!

あなたの方がテストの結果を持って来るところなのよー!!」

だからその結果が書いてないんだってー!!

「私は知らないからー!!」

じゃあ誰に聞いたら良いのよー!!

「そんなこと、私は知らないからー!!!!!」


と、取り合ってももらえませんでした。

初めて真剣にフランス語で口論できました

ちょっとはフランス語力伸びたようです



でも後日、フランスで事務手続きをする時は、

なだめすかして進めるのが鉄則だそうで、

相手を怒らせるのは御法度だと、

在仏歴20年以上の方に注意されたので、お気をつけて




頼みの綱のマダムに取り合ってもらえず、

どうしたもんかと彷徨っていると、

先日外国人学生課を教えてくれたマダムに遭遇

私のことを覚えてくれていたようで、

「あなたまだ探しまわってるの!?」と声をかけてくれました


このマダムはとても感じが良い方だったので、

これまでの事情を説明すると、

「このままここにいても、たらい回しにされるだけよ。

プレジデントのところに直接行きなさい。

それから外国人向けのフランス語のコースを受けたいのなら、

FLEの事務所が5階にあるわよ?」とアドバイスしてくれました



プレジデント

つまり校長か?


とりあえず教えてもらったプレジデントの部屋に行きます

が、予約無しで入れる部屋ではありません

他の事務室と違い、2重ロック

誰も居らず、声をかけることもできません



さすがに疲れて来たので、もう今日は諦めて

とりあえず外国人向けフランス語コースの話だけ聞きに行ってみよう!

と、FLE事務所へ



これがこの日1番の幸運

捨てる神あれば、拾う神あるのがフランス


ここのムッシューが初めてちゃんと話を聞いてくれました


まず、パリ8の外国人向けフランス語コースは、

すでにパリ8の学生になっている人向け、

特に交換留学などで派遣されている学生のためなので、

私は受講できないとのこと


なんだか喋りやすいおっちゃんなので、

ついでに今までの経緯を話し、相談に乗ってもらいました


「まず、膨大な人数の受験者がいるので、

採点間違いは有り得るよ。

僕の娘もパリ8受けたけど、不合格でね。理由は分からないけど。

でもパリ8より難しいって言われてるパリ7には受かったよ。

けど僕の奥さんもこの大学で働いてるから、

娘が受かったら一緒にお昼ご飯食べられたのにさー!」

と、とってもサンパ

途中、仕事中の奥さんから内線があり、

入試の採点をしたのが誰かも聞いてくれました

(分からなかったけれど)



「僕は全くなんの権限もないんだけどねえ〜」

と言いながら、(本当に、この人は入試とは一切関係のない部署の人)

1番話を聞いてくれて、初めてためになるアドバイスをしてくれました



「今できることは、まず手紙を書くこと。

プレジデントか、学部長か、決定権のありそうな人に、

事情を説明して再考してくれないかお願いすること。

もう一度、志望動機も書いた方が良いよ。

手紙はフランスではすごく大事だから、必ずフランス人に

チェックしてもらってから出すこと。

語学学校でB2レベルの受講を修了しているなら、その証明も出すこと。


それでもダメなら、9月の学校登録の時期に

もう一度来るって方法もあるよ。

それまでにB2を受けておいて、合格したら

その証明書と、不合格通知を持って直談判するんだ。

去年も、試験に落ちたけれど、9月に来て交渉して

入学できた子がいるよ!」とのこと!

なんと、さすが交渉の国、フランス

入試に落ちても交渉したら入れてくれるなんて、面白いよなあ!



「それがダメだったら、もう来年しかないかな。

でもパリにいるにはどこか学校に登録しないとダメなんだよね?

うちのフランス語コースは無理だけど、

パリ10大学のフランス語コースは誰でも出願できるし、

安いしオススメだよ−!」

と、アドバイスしてくれました



いや〜さっきまでイライラしていたけれど、

おっちゃんと喋ってスッキリしたなー!





という訳で、今プレジデント宛の手紙を作成中です



ついでにパリ10大学の語学コースにも出願しました

ここは大学附属の語学学校なのですが、

志望動機書や履歴書、卒業証明書などを提出し、

さらに面接を受けなければ入学できません


各レベル毎に30人までしか在籍できず、

書類と面接でふるいにかけられます


先日、面接を受けに行きました

面接日は1日しかなく、9時半から17時半まで

これに来なければ自動的に不合格


勇んで10時に行くと、私は面接22番目


ところが、これが一向に進まない

語学学校に登録するためだけの面接!

なのに、一体何を話しているのか??

1時間に2〜4人しか進まないのです!


結局、私が終わったのは16時過ぎ!

しかも、すぐにバイトに行かなければならなかったので、

時間がなく、10分で済ませなければ遅刻!

急いでいる旨を伝え、猛ダッシュで動機を語り、

怒濤のごとくレベルチェックのための作文を書きます

作文を書かなければならないので、面接が全然進まなかった訳なのです


が、時間もないのでものの3分ほどで書きあげ、面接官もビックリ


結果、B1→B2レベルのクラスに出願しましたが、

綴り間違いや冠詞の間違い、基本的な間違いが多いとのことで、

A2→B1クラスから勉強し直すようにと言われてしまいました



確かに、入試の結果も筆記が悪かったし、

今一度この学校で基本をしっかり叩き直すのも良いかもしれません



ちなみにパリ10大学の語学コースは

3回遅刻/欠席をすると退学

人数制限も厳しく、やる気のある人しか来ないようにと

募集要項にも書いてあります


その代わり、1学期で約570ユーロと超格安

ちなみに他校と比べると、
ソルボンヌ文明講座だと1,880ユーロ
中華系の格安学校で約1,100ユーロ~
私立の有名語学学校だと約2,500ユーロ〜上はキリ無し!!
3,000ユーロ4,000ユーロもざら




という訳で、9月以降どうするか

私の今の選択肢

①パリ8に手紙を書いて直談判
→合格したら大学生

②パリ10の語学コースで勉強
+パリ市の写真の講座を受講して、写真の勉強もしておく

③第3志望エクサンプロバンス大学の結果待ち
→合格したら大学生

④写真の学校を早急に見つけて出願
※できればalternanceという、働きながら勉強もできるコース希望
1週間学校で学び、次の2週間は企業で働いて、というこの制度、
なんと、授業料は会社が支払ってくれるので無料!
しかも働いた分のお給料も規定額もらえるとか!
写真を勉強できる私立の学校は驚くほど授業料が高いので、この制度はとてもありがたい!
でも、働かせてくれる企業を自分で見つけないといけないそう

もうひとつapprentissageという制度も勉強と就労が同時にできるコース
こちらの説明会があったので行ってみたのですが、年齢制限あり。
25歳までなので、ぴったり!と思ってら、
9月生まれの私は、入学の日には26歳になっているので対象外なんですって。残念

今日仕入れた情報によると、alternanceは年齢制限がないそうです
が、今年の9月入学のための出願はもう終わっているかも?とのこと





さて、どうするかなー!



取り急ぎ、パリ8大学に手紙を書くこと


それがダメなら恐らくパリ10大学でもう1年語学の勉強

+パリ市の市民講座で写真の勉強
(ここで学んだ友だちに聞いたところ、なかなか良さそう♪)


次回の受験の時には、大学だけでなく

alternace制度ができる写真の学校や、

芸術大学も出願できるようにしておく


という方向になりそうですが、

さて、エクサンプロバンス大学は合格するでしょうか?

ちょっと宝くじのようで楽しみです
by nanaoparis | 2016-06-04 08:12 | パリ日記
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