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パリの法隆寺

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パリ現地でフランスの大学学部を受験する方法


2月11日にフランスの大学を受験して来ました!

といっても、日本人の場合、高校卒業と大学入学を証明する書類があれば、

TCF-DAPというフランス語試験を受けるだけです。



パリ現地から大学学部レベルを受験する方法を書いておきます


大学院で留学する人や、日本から応募する人が多いと思うのですが、

私はパリ現地から学部を受験しました


第一希望はパリ第8大学のart plastique学部

パリ第8大学は国立の一般大学ですが、アートが有名

art plastiqueの中に写真専攻があるのでここにしました


一般大学なので、理論メインではあるようですが、

併せて実技も学べるのが魅力です


現在パリ第8大学に通っている友だちに大いに助けてもらいながら、

去年の11月ぐらいからぼちぼち準備を開始

受験方法も辞書を引き引き、分かったり分からなかったりなのに

これで本当に大学行けるのか?と思いましたが、

パリ第8大学は割と入学しやすい!という友だちの言葉を信じ、手探りで進めて行きました


一般に、フランスの大学学部レベルに入学するには、

フランス語レベルDELF B2が必要と言われています

(マスターレベルだとDALF C1)

既にDELF B2以上を取得している場合は、語学試験は免除なので

恐らく書類だけで選考されると思います


ただ、こちらに来てから何人かパリ第8大学に通っている人に会いましたが、

DELF B1で合格した!という人もちらほら

特に日本の大学と同じ専攻の場合B1で良いそうです

が、全然違う専攻のマスターにB1で入学したという人もいたので、

語学レベルが足りないかもと思っても、挑戦する価値はあると思います


私はまだTCF B1しか取得していなかったので、

TCF DAPという大学受験する外国人のための語学テストを受ける必要がありました


まずはパリ第8大学のHPにアクセスし、

TCF DAP受験のための書類を手に入れます


後はガリガリ記入して行くこと、必要な書類とその法廷翻訳を手配すること!


書類の枚数は多いですが、書かなければならないことは意外と少ないです

大事なポイントは

①受験校を3校まで決める
 この3校は同じ学部でないと受験できません。art ○○という学科はいろいろありますが、
第1希望がart plastiqueなのでart plastiqueしか選べない!
ので選択肢はあまりありません。パリ大学ではパリ第1大学と第8大学のみ。それ以外は知らない街ばかり。パリ以外に住みたいところはないけれど、折角なので第3希望は暖かそうなエクサンプロヴァンス大学にしておきました。

②志望動機の作文を書く
 これが選考の1番大事な部分です。「その学部で学んで将来の仕事にどう生かすのか」「専攻を変えた場合その理由」「どうしてフランスで、その大学で学びたいのか」の3パートに分けて書きます。専用の記入欄に収まらない場合は別紙添付可。これが本当に難しかったです。

友だちのサイトを参考に、(パリアート留学)ビザ申請や語学学校登録の為に今までに書いた作文を総動員しつつ、具体的に書くよう努めました。文法や語彙のミスは語学学校の先生に直してもらい、フランス人の友人にも添削してもらいました。日本語にしたら、なんて拙い子どもじみた作文なんだろう…と思いますが、友人2人から、いいね!と言ってもらえたのでこれで提出しました。

参考までに私の作文です。(一部割愛)

- qu’attendez-vous des études choisies, quelle profession envisagez-vous d’exercer?
J’envisage de travailler dans l’industrie des médias et de produire un magazine à sur l’art français et les voyages à Paris. Je souhaiterais améliorer la compréhension qu’ont les Japonais de la culture française. En même temps, je produis mon site web sur l’art français, en utilisant mes compétences dans le domaine de la photographie et les techniques que je possède dans ce domaine. Pour réaliser mes projets, je pourrai utiliser mes expériences professionnelles, car j’ai déjà travaillé comme chroniqueuse au Japon.

- Pourquoi souhaitez-vous étudier en France, dans la région et les établissements demandés?
J’ai travaillé pendant 2 ans dans un bureau d’édition au Japon où j’y ai écrit des chroniques touristiques et publié des photographies. Forte de cette expérience, j’ai remarqué qu’il était nécessaire que je développe ma spécialité pour écrire sur des sujets divers, sur des points insolites. Et puis j’ai trouvé, au Japon, qu’il y avait beaucoup d’articles sur Paris, mais que c’était plutôt comme un guide pour faire ses courses. Il n’y a pas beaucoup d’articles sur l’art, la culture et le “vrai Paris”. Donc je voudrais étudier l’art à Paris et approfondir mes connaissances concernant l’art, et plus encore, je souhaiterais développer mes compétences en photographie et en “design graphique” en poursuivant mes études dans ce domaine à l’Université. Comme l’Université Paris 8 propose un enseignement spécialisé, à la fois théorique et pratique, son cursus me sera très profitable.
Je suis persuadée que mes études en France m’ouvriront de nouveaux horizons.
J'aimerais changer le rapport qu'on les japonais au matérialisme et leur faire découvrir un champ plus vaste de l'expression de l'art'.


長過ぎることは高評価にはならないようなので、A4一枚にまとめました。



さて、受験に必要な書類は、
出生証明書(戸籍謄本)、高校の成績証明書、高校の卒業証明書、大学入学を証明する書類(入学証明書、在学証明書、成績証明書、卒業証明書など)です

一応去年取得したTCF B1の証明書も送りました


作文を書きつつ、日本から持って来ていた書類の法廷翻訳依頼先探し

これが大失敗!

英語でも提出できるんじゃないか?

と思い、書類は英語で発行したものを持って来ていましたが、

フランス語の法廷翻訳した書類が必要でした


もし翻訳するにしても英語→フランス語の方が

日本語→フランス語より需要があるから安いんじゃないか?

と思っていましたが、翻訳家を探すのに一苦労


戸籍謄本は日本大使館で格安で翻訳してもらえるのでOK

さらに日本語で持って来ていれば、

卒業証明書も大使館で翻訳できました

これが1番安く翻訳してもらえる方法だと思います

が、大使館では英語書類の翻訳は受け付けてくれません



仕様がないので、

まずは大使館のHPで紹介されている日仏英法廷翻訳家に

見積もりをお願いしたところ、

紙4枚で400ユーロから500ユーロ!

相場がわからないけれど、高過ぎる

日仏法廷翻訳家に英仏翻訳を頼むと、そこからまた外部に依託するのではないでしょうか

見積もり時間も大変長かったです


時間もお金もないので、面倒だけど英仏法廷翻訳家を英語で検索

これまた英語で見積もり依頼をメールする

大して英語が得意でもないため、不要に時間がかかってしまいました

結局、222ユーロでお願いできましたが、これでも高いのでは?

でも対応はとっても素早く大体1週間ぐらいで郵送してくれました



これからフランス現地で受験する方は、

ぜひ渡仏前に日本で翻訳する値段とフランスでの値段をよく調べることをオススメします!




あとは期日までにインターネットでTCF DAPの受験登録をし、
(大学にもTCF DAP受験の申請をし、さらにTCFを運営しているところにも郵送かインターネットで申請しなければならないダブルパンチが不思議)

受験料69ユーロを支払い、

必要書類と切手を貼った封筒を必要枚数用意して、第1希望の大学に郵送すれば完了です!
(第1希望の大学でTCFを受験しない場合は郵送先が異なります)

フランスはよく郵便物が無くなるので、届かなかったらどうしよう…

と心配する間も無く、

速達で郵送すると、次の日にパリ第8大学の人から直々に

「B1の証明書が入っていたけど、B2が必要だからTCF DAPを受験してね?

もうTCFの受験登録はできていますか?」と電話がありました

親切!


何か勘違いして書類の不備で受験できなかったら…翻訳代が無駄になる…!

と恐々としていましたが、

他の書類には不備がなかったとのことなので、これにて一安心


その後、再度また別の人から同じ内容と、

受験日、会場、必要なものの連絡が電話でありました

いちいち電話で確認してくれるなんて、フランスらしからぬ親切さに、

すでにパリ第8大学の好感度アップ


それから更に暫くすると、受験票が郵送で届きます




受験日当日は、朝8時半にパリ第8大学の会場へ、

受験票、パスポート、黒いボールペンを持って、向かいます

お菓子を用意して行ったけれど、今回のテストではテスト中の飲食禁止でした



試験は、

リスニングと文法と読解3パートに分かれた選択形式の問題が1時間25分、

与えられた写真について200文字で説明する作文と

2つのテーマから1つ選んで論述する300字の作文問題が1時間30分

トータル約3時間のテスト

ですが、終わったのは午後2時過ぎ!

会場に入るのにもパスポートや名前のチェックとサイン、

回答用紙を回収するときにまた名前のチェックとサイン、

間にトイレ休憩を挟み、再度会場に入るときにまたパスポートチェック、

などなどいちいち100人分ほどチェックするのでとっても時間がかかりました


選択問題パートと作文パートの間に休憩があるので、

何か食べ物を持参することオススメです




B2を取れられれば恐らく合格なので、他人と競い合う訳ではないし

DELFと違って半分は選択問題なので全くピリピリした印象はありません



開場すると無印良品のような音楽がかかっていたり、

テスト中も監視員が談笑したり解答用紙で折り紙していたり、

リラックスムードでした



第1希望の結果は4月頃に郵送で知らせが来る、と思っていたのですが

テストの3週間後にもう一度パリ第8大学まで行き、

その場で結果を確認するそうです



これにて初めての海外大学受験が完了いたしました

これ、1人では受験本番までたどり着くことも出来なかったと思います

協力してくれた皆さん、可能性を与えてくれて本当にありがとう!




さて、どうなるかな〜!

合格していますように!








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by nanaoparis | 2016-02-16 05:58 | パリ日記
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