12月15日、
はるばるルーアンRouenまで行き受験したDELF B2という語学試験。
24日のクリスマスイブに、合格通知を受け取りました!嬉しいなあ〜
思いがけない最高のクリスマスプレゼントです。
これで2016年、思い残すことなく年越せます。
ただの語学試験のようですが、私にはとっても大事な試験だったのです。
DELF B2とは、フランスの大学学部入学に必要な語学レベル。
語学留学している人にとっては、一つの基準となるレベルです。
去年9月にパリへ来て、
今年の2月に大学受験用の語学テスト(TCF DAP)を受けましたが、
筆記試験のレベルが足りず、
受験した2つのパリ大学はどちらも語学力不足で不合格でした。
そのため、
今はまた来年度の大学準備に向けてモチベーションレターや
書類の準備をしているのですが、
このDELF B2の資格があれば、語学テストが免除になるのです!
もちろん、DELF B2があっても、
必ず大学に入学できる訳ではありません。が、あった方が良いです。
今回の受験で大学に入れなければ、
もう語学学校に行くお金はないので進退窮まるところ。
とりあえず入試における語学面での不安が解消しました!
2016年。
本当に仕事面で恵まれた年でした。
前半は日々の生活費や学費を稼ぐため、
レストランでキューキュ言いながら精神と時間を切り売りしていましたが、
同時に、やりたいことを見つけ、写真の仕事や雑誌の仕事など、
少しづつ面白いと思うことにかける時間を増やし、
かつお金も稼げるようになって行くことができました。
ついに11月にレストランを辞め、
今はスタージュ、
それからカメラマンとしてレストランの写真を撮らせてもらう新しいお仕事で
なんとか一応食べられるようになりました。
そのため、
正直この1年は全く勉強に時間をかけられませんでした。
特にソルボンヌを辞めて安い語学学校に替えてからは、
もしかしてどんどんフランス語力が低下しているんじゃないか、とか。
もう◯◯ヶ月も住んでるのに全然書けない聞けない喋れない、とか。
勉強しに来たはずなのに、一体自分は何をしているのか、とか。
語学学校のお金を払って、
それを賄うためにレストランで働いて勉強する時間が無くなっていたら、
本末転倒どころか本当の馬鹿じゃないか、とか。
勉強したいし、けれどお金も必要だし、
でも写真の仕事やファッションウィークの仕事、
せっかく見えてきた自分のやりたいことに費やす時間は確保したい、
この3つを巧くジャグリングするために本当に必死な年でした。
そしてこの12月。
ようやくやりたいことだけでなんとか生活出来るだけのお金を稼げるようになり、
映画を観たり美術館に行ったりする心の余裕も出てきて、
良い刺激を与えてくれるような人たちとの出会いも増え、
巧く回りだしたところで、
唯一の不安材料だった語学試験も受かってしまったのでした!
あなたはこの1年無駄にしてなかったよ、と言われた気分です。
まだまだ語学力は足りていませんが、
ちゃんとこの1年で確実に成長はしていたのです。
嬉しい!
しかも前回ダメだった作文を書く筆記試験で
一番の高得点を採れたのも嬉しいポイントです。
さて、これからフランスでDELF B2を受験される方、
ルーアンのアリアンスフランセーズでの受験、オススメですよ。
我が語学学校でオススメしてくれた試験会場なのですが、
まず受験料が140ユーロ。
パリだと240ユーロらしいので、かなりお得。
電車も片道1時間から1時間半で10ユーロ程。
私は早起きしたくなかったので、
試験前日にドミトリーで一泊しましたが、それも25ユーロ程。
試験ついでに街を散歩したり、大聖堂を観たり、
映画館に行ったり、小旅行気分を味わえたので良かったです。
それから、面接試験があるのですが、
田舎の会場の方が試験官が優しいらしいですよ。
受験者の多いパリの会場だと、 面接官も疲れ切っているとか。
私のルーアンでの面接官はとっても感じが良かったです。
筆記テストも高得点だったので、採点も優しいんじゃないでしょうか。
さらに10日で届くと聞いていた合格証明書、
本当に10日で届きました。
クリスマス目前のバカンス時期に本当に10日で届くなんて、
かなり仕事ができますね、ルーアン。
試験対策はほとんど学校の授業のみ。
でもテストの内容はほぼ授業で習ったことのようでした。
リスニングは本番の方が対策本より音声は簡単だったけれど、質問が難しい!
聞き取れても、質問の意味がよくわからず、ほぼイマジネーションと勘で回答しました。
読解は難しく、5点採れてるかなあと不安だったところ。
その代わり、記述試験は何本か過去問を解いておけば、難しくないです。
今回は、
「あなたはフランス語圏のある街に住んでいます。
ここでは毎年夏に、無料の大きなコンサートが開かれますが、
資金の問題で市は今年度の中止を検討しています。
文化面と観光資源の面を考えて、市長に反対意見を述べましょう」
みたいな雰囲気のテーマだったと思います。
興味のある文化的なテーマだったのと、手紙形式だったのが幸いしました。
学校の先生曰く、筆記テストは
導入、分析、意見、まとめ、の流れと決まり文句は記憶しておき、
それからmaisやdoncやparce queの言い換え、
現在分詞やサブジョンティフ、コンディショネルをちょっと織り交ぜるのがポイントだそうです。
それからお友達からDELF B2の対策本を貸してもらい、
筆記の問題だけは2本解いてみて先生に直してもらいました。
フランス人の賢いお友達に面接の練習を少ししてもらい、筆記の型も教えてもらいました。
これは本当に役立った!
型に沿って議論を進めるのが、フランスでは大事だそうですよ。
面接は、2つの記事から1つを選び、
30分の準備時間で記事の要約、自分の意見をまとめ、
20分の試験時間でまずは発表。
それから試験官と話し合い。という形式です。
私は、学校教育を根本的に変える必要があるか?
というような内容のものを選びました。
自分の経験を例として盛り込みやすいテーマだったので良かったです。
試験対策はそれぞれの方法があると思いますが、
記述と面接は点がとりやすいそうなので、
対策本の型を飲み込んでおく価値はあると思いますよ。
それでは来年も、良い年になりますように〜??